ニュージーランドC

131日(月)晴れ

 久しぶりのテント就寝。最近野宿していない。サイモンはYHAのラウンジで疲れて寝てしまい、テントで寝なかったためmr.brent$8払ったらしい。今日サイモンはここに連泊するらしいので、自分ももう一泊することにした。これでもう西の方へ行くことはできない。まあいい。今日はホリデー。

 パズルをやったり、たまにサイモンと話したりのんびりとした一日だった。サイモンからコイン・ラグビーというゲームを教わった。結構楽しい。

 今日も泳いだり釣りをするため川に行くつもりだったが、$80もするワインを見つけてしまったため、残念ながら中止となってしまった。マジでヤバイ、超うまい。サイモンはシエスタしてしまった。

 晩御飯はイタリアンシェフ・ナリアツ特性のペンネ。二人仲良く食す。

 21日(火)雨 時々 曇り

 昨夜サイモンは「恐らく日の出と共にここを去るだろう」言っていたが、起きるのは俺より遅かった。超適当。朝ご飯もいっしょに済ませチェックアウトぎりぎりまでコイン・ラグビーで遊んだ。

 YHAmr.brentの奥さんに挨拶して、サイモンとチェックアウト。サイモンはチェックアウトはしたがまだどこに行くか決めてないらしい。しかも兄さんからの送金がまだらしく、彼に残されたお金はあと¢50だけだった。「this is a big money!」「yeah!」アホな二人。ちょっと心配だが何とかなるだろ。サイモンに見送られ出発。また会いましょう。

 今日は次の町のblenheimまでの予定だったがあまりにも早くに着きすぎてしまった。ここから次の町まで130キロか・・・。よし!走るか。30キロぐらい距離を稼ぐ。

アップダウンが多かったから走ってよかった。今日は松林の中での野宿。

22日(水)霧 後 曇り

風強し!今日は霧だが風が強くて雨みたいになっている。おかげでやたら濡れるし進まない。そういやNZの人達は最近風が強くて異常気象だって口々に言ってたのを思い出した。
 
 出発が早かったためいつもより早くに腹がすく。
cafe発見。早い気もするが、次に食糧補給できるかどうか考えたらここで食べておいたほうがいいだろう。入ってみたら超高い。でも、案の定走っても走っても何もなかったから良かった。

 しばらく走ってrakautaraってとこでロブスターという看板を掲げてる店発見。行ってみたら塩茹でされたロブスターが売られていた。1番安いもので$23でも迷うことなく購入。伊勢エビに似ているらしい味。でも俺伊勢エビ食ったことないからなあ。プリプリしてて美味い。しばらく走っているとアザラシがメチャ群れていることに気がついた。カイコウラ近くのhapukuでは「隠れシール(アザラシのこと)コロニー」と呼ばれているらしい。せっかくだから近づいてみようと岩場に降り立ったら足元の昼寝してたヤツを踏んづけそうになった。怒ってる。触ろうとしたら、「ガア!」とかって牙を向けられて、怖かったので退散。昼寝邪魔してごめんなさい。

さらにもうちょっと行った所で鹿の大群発見。今日は鹿やらアザラシ、ロブスターなど動物園コースだ。

4時にしてやっとカイコウラに到着。予定では2時ごろに到着予定だったが、大幅に遅れた。それもみんな風のせい(とロブスター)。でもほんとうにキツかった。

まずは泊まるところを探す。キャンプ場に行ってみたが高かったので却下。次に行ったバッパーは満員だった。だが、ここのオーナーのデーブさんは別にもう一つのバッパーを所有してそこは空いてるからそこまでチャリと自分を乗せ、車で送ってくれた。そこのバッパーはやたら日本人がいた。・・まあいいか。

荷物を置き、カイコウラのシールコロニーへ行ってみる。アザラシが全然いない。てか、ここはアザラシと10mぐらい距離を置かなきゃいけないようだが、ただ10mおけ!と曖昧に言われても、距離を計って離れるわけでなく各自の判断で「これぐらいが10mだろう」てな感覚で距離を置くしかない。だからみんなどこら辺が10mかわからなくて「おまえ!それ明らかに3mぐらいしか離れてないだろ!」的な人もいてウケた。

それから展望台から海を眺めバッパーに戻った。ここのバッパーは無料でカヤッキング(カヌー)ができる。早速やってみたがムズい!下るのはいいが川を上るのが超大変。疲れた。ボート内に水が浸入し自分のズボンまでも襲い濡れまくった。最悪。

23日(木)霧 後 晴れ

早起きして、ご飯を食べる。WHのカナさんも早起きさんだった。四国高知県大歩危出身らしい。美人。

四国RUNもしたことがあるから四国トークで盛り上がる。・・・世間話をしてる場合じゃない。出発。

今日はほぼ無風状態で走りやすい。今日も午前中は霧カナさんの話によると、朝はいつもこうらしく、昼からはウソのように晴れるらしい。気候も似てるしなんか釧路みたい。ひるまでにはcheviotに着きたい。道も風もいい感じで1230には着くことができた。

430頃目的地waiparaに到着。ここのバッパーはテント泊も可能らしく、当然そうさせてもらう。廃車になった汽車とかがそのまま寝室になってたり、キッチンが駅に似せてたりと中々凝ってておもしろい。ここの人達はやさしい。ここのバッパーにはvisitor bookが置かれていて、色々な旅人の書き残しがあった。その中にはたくさんの強者日本人サイクリストが書き綴ったのもある。自分と比較してしまうと自分はまだまだだなと思い知らされた。みんなスゲーよ。

24日(金)曇り

ここのバッパーでは無料のパンが朝食としてつけてくれる。free foodの卵も使わせてもらった。でもパンに塩が入っていない・・・。出発前にオーストラリア人のおばさん達からフルーツをもらった。

今日はcrist church略してch-ch。南島で一番デカイ町へ行く。ここの国道は高速に変わるので、田舎道にチェンジ。平らで風もなくいい感じで走る。もうそろそろ、日本に帰るころなので予約確認。まだ時間帯が早いせいか機械による音声登録だった。何を言っているかわからず切ってしまった。また後でにしよう。ch-chに着いて、宿を探す。今NZはベストシーズン、とりわけ南島は大人気で空いてる宿が見つからず苦労した。

いいバッパーを見つけ荷物を置いて観光。この時に予約確認も無事に済ませることができた。ch-chは割と都会の方だが雰囲気はいい感じ。ch-chはイギリス以外の国で一番イギリスらしい町とうたわれている。誰の基準かは知らないが、一番イギリスらしい町っていうのが微妙に笑かせてくれる。

夜の散歩にもいった。夜は夜の雰囲気があって面白い。

 25日(土)霧 後 晴れ

今日はリゾート地アカロアを目指す。距離は約80キロ無風。走るには中々好条件にも思えたが、超でっかいhill top峠があった。名前からしてヤバイ。峠前にcafeがあったが、腹具合が微妙だったもので、入らなかったのが失敗。腹が減ってつらい。普通の峠としてもレベルが高い。カーブと斜度もキツイ峠。NZの中で一番でかい峠だった。だがその代わりに、キツイ高い峠にはそれを登った者だけに与えられるプレゼントがあるという自説がある。

頂上。プレゼントはやはり最高に高価なものだった。見渡しのよい綺麗な景色。雲とほとんど変わらない高さから見下ろす景色は最高の芸術品。なんかイケてなーい?的な感じ。

時間をかけて登りきったところにまたしてもcafe発見。ここのcafeは見晴らしが良い所にあるせいか値段が高いので却下。

 坂を降る。急な坂にはまだ耐えられても、急カーブ、特にヘアピンカーブがつらい。危うくバイクに轢かれそうになった。坂を降りきったところでやっと昼食。fish&chipsを食う。峠を越えても、アップダウンがある。斜度はキツイし、魔の3時頃。一番嫌いな時間帯だ。やっとアカロアに着く。リゾート地らしいが普通っぽい。「どこがリゾート地よ?」と心の中で20回ぐらい復唱した。今日行く予定のキャンプ場の場所がわからなかったので観光案内所で聞いたら、途中オフロードや坂がたいしたことは無いとお姉さんが言っていた。

坂を登る。普通にキツイ。またも「どこがたいしたことが無いって?」と心の中で50回ぐらい復唱。

 これからキツイキツイオフロードに向かおうとした所でキャンプ場の職員が声をかけてくれて、キャデラックでキャンプ場まで運んでくれた。オーナーのトムは親切。買い物で町へ戻ろうとしたら、無料でMTBを貸してくれた。でもかなりガタにきてる。オフロード、山。全部キツイ。買出し終了。物価が高いから、インスタントラーメンぐらいしか買わなかった。

また戻る。オフロードは凸凹してるし、砂と砂利でぬかるむから歩く。明日ここを通るのか・・。キャンプ場に戻ったらパーティの準備をしている。巨大なロブスターを見せられ、参加しないか聞かれた。そんなことされて断るやつはベジタリアンぐらいだろう。当然食わせてもらう。その他色々な料理を出してもらった。今日はロブスター祭。cheers

 26日(日)霧 後 晴れ

 今日はpublic holidayNZの建国記念日らしい。今日は昨日通った道を通る。問題はオフロード。道は締まってないし、ブレーキかけても、スピードはどんどんあがるから始末が悪い。オフロードを越えてもアップダウンがあるし、何よりキツイキツイhill top峠。今日は何人ものロードレーサーを見かけた。彼らはch-chからhill top峠を越え、また余裕で往復して自分を抜いていく。ちょっとヘコむ。

 やっとのことで着いたhill top峠頂上。今日は霧が深かった。おかげで昨日よりは走りやすかったが、頂上からアカロアが全く見えません。そしてまた恐い峠降り。峠を降りきり、cafe休憩。だんだん暑くなってきた。出発したら昨日キャデラックでバッパーまで運んでくれた職員が登場。「乗っていくかい?」やさしいなー。もちろん丁重にお断りして、別れた。

 今日目指すのはリトルトン。昨日通った道から少しそれてリトルトンを目指す。もう無いかと思われたが、たくさんのアップダウンを越える。死。

 リトルトン到着。バッパーへ。だがバッパーは閉まっていた。予約したのに・・・。

 呼び鈴を鳴らしオーナーを呼び出す。どうやらこの呼び鈴は携帯に繋がってるみたいで、オーナーはどこかの
BARで飲んでる様子。BARにいるせいか、周りがうるさくてオーナーの言ってることが聞き取りづらく、自分のヒアリング能力も低いから、何を言っているかわからない。途中で切られてしまい、一回の通話じゃわからないから、二度三度呼び出ししてたら、いたずらだと思われ、携帯の電話の電源を切られてしまう。どうしよう。茫然と立ちすくむ。呼び鈴が駄目なら電話。繋がった!かなり必死の交渉。やっと、オーナーが来てくれることになった。マジ疲れた。

 27日(月)曇り

 昨日は日曜だったからpublic holidayの振替休日かと思ったが、普通の平日だった。

 今日の移動は短いので、のんびりチェックアウト。夜までやることがないから今日は観光。まずはサマナービーチ。海がシケてる。その後はch-chに行き、cafeで昼ご飯。かわらのほとりで昼寝。relaxing。その後はアートセンタ−で観光。いろいろな芸術作品を堪能。満足したら空港へ。ここのチェックインも簡単だった。ナリアツNZの空を飛ぶ。

一時間半でch-chからオークランドに着いた。飛行機早いなー。約5週間の道のりがたったの1時間かよ。ナリアツはロストバゲージとかなかったが、一人の女性がロストバゲージになっていた。かわいそうに。輪行が無事に済み、自転車を組んでるときに一人の若いマオリ系の空港の職員がきた。

マ「どっから来たの?」ナリ「今日はch-chからだよ」

マ「自転車の旅行かー!この自転車って高いの?」

ナリ「たぶんね、NZドルでだいたい2000ドルするんだよ。」

マ「ワォ!高いなー!ところで今日はどこで泊まるの?モーテルかい?」

ナリ「わかんない。でも今日は野宿だね。だってもう遅いからモーテルとか入れないだろうし、安くすむもん。金ないし」

マ「・・・俺が$1000ドルで全部買うよ。そしたら、モーテルに泊まれるし、君はショッピングだってできる。安いかい?もうちょっとなら出せるけど・・」

流石にちょっと迷ってしまったが。

ナリ「いや、いいよ。だってまだ使うもん」

マ「そうか、good-bye mate!」

どうしてNZは見ず知らずの人にやさしくしてくれる人が多いんだろう?すごい嬉しかった。

BACK

HOME