イタリアB

314日 晴れ

朝食に買っておいたパンをむさぼり、チェックアウト。昨日の実家に電話した料金取られると思ったが何も言われなかった。

自転車を組み立て、さあ出発。世界遺産に登録されてるカステル・デル・モンテを目指す。

時間と距離を考えるとどうもヤバそうな雰囲気。昼一時に閉まるから、早く行かねば!

久しぶりに本気で走った。到着。3払って中に入ったが、世界遺産という割にはどうもショボイ。でも、丘の上にある城の窓から見下ろす景色はなかなか良かった。

それから城下町跡地で景色を眺めながらパンを食べた。非常に気持ちがいい。それから走ってたが、ものすごく景色がいい道だった。しかも今日は日曜日、車がいなくて走りやすい。それから果樹園の端にいい場所を発見したのでそこに泊まることにした。

315日 曇り

Foggiaを目指す。どでかいCOOP発見。行ってみたが閉まってた。1400かららしい。それまでに帰りの飛行機の予約確認を済ませた。もちろん英語で。ちょっとまごついたが、思ったより簡単に済ませることができた。

予約確認を済ませ、一安心したら。

それからCOOPへ。イタリアのCOOPは簡単なセキュリティとかあって、ちょっと面倒だった。買出しを済ませ、次の目的地までの行き方を通りかかったおじいさんに聞いてみると、日本人なのにイタリア語上手いね、って言われた。そういえば最近イタリア語がわかるようになってきた気がする。ちょっぴり嬉しい。そしてしばらく進んで土手の下に野宿した。

316日 曇り 後 晴れ

Sseveroというスーパーで買い出しを済ませ、しばらくしたらパンクした。この旅初である。まぁ、たいした事はない。昼頃腹が減ったのでレストランに入りたかったのだが、見当たらないので、BARに入った。パニーニとよくわからないパンを頼んだ。旨し。

それからしばらく走っていると何かいい匂いがしてきた。なんか嗅ぎ覚えがある・・・。

ア!ラベンダーだ!なんと道沿いにズラーっとラベンダーが満開!しかも人工的に作られたものでなく、正真正銘の天然のラベンダー。日本とほぼ気候がいっしょの国でこの時期に咲いているというのに驚いたが、一番はその咲いている量の多さに驚いた。

この感じがあまりにも良かったので、この天然のラベンダー畑の中でテントを立てることにした。後輪のタイヤカバーの磨耗が激しかったので、前・後輪のタイヤカバーを履き替えた。

夜寝てたらテントの周りをものすごいスピードで走り回る小動物がいた。あれの正体は一体なんだったのだろう?ちょっと怖かった。

317日 晴れ

Terumoriで大きなスーパーを発見。買い出し。久しぶりにKnorrのスープ缶シリーズを購入。ちょっと重いが、いつもよりちょっと豪華。しばらくして、海沿いの見晴らしが良さそうなレストランを発見。1230からOPENというので、それまで海を目の前にしながらイタリア語のお勉強。開店してそしてレストランに入り、カルボナーラを注文。まずい。でも量はまずまずかな。その後ある程度走り、果樹園の中に泊まることに。まぁ、端のほうだし、木を傷めないようにすれば問題はないべ!すいません、泊まらせてもらいます。

318日 晴れ

朝起きて、飯を食べて出発の準備してたら、近くで物音が・・・。果樹園の地主らしき人が見られた。あっちはまだ気づいて無い様子。もし見つかったら、色々面倒だから隠れるようにここを離れようとした。テント片して去ろうとしたら気付かれた。少し怪しんでたようだが、何も言われることはなかった。

準備完了!次の都市Pescaraを目指す。そして、速攻パンク!タイヤの磨耗が激しいご様子。日本で旅して、そのまま代えずに来たからなあ。お願いだからもうちょっとだけもってくれ!

そしてPescara到着。とりあえず駅へ行ってみた。駅にツーリストインフォメーションがないか聞いてみて、無いようなので、街中のどこにあるかそこらへんを歩いてる人に聞きながら進んでると、一人のおじさんが、「何を探してる?」「安ホテルを探してるのか?」と聞かれ、「私について来なさい」と言われ言われるままについて行ったら、着いた先は安く快適なホテル。Grazzie

洗濯を済ませ、町を歩いた。レストランに入りスパゲッティ・ペスカトーレを頼む。具は旨かったけど、スパゲッティが微妙。

町をちょっと散歩し、カフェに入った。

普通イタリアのカフェやBARではカウンターで立ち食いするか、椅子とテーブルに座って落ち着いて食べるか選択させられる所と、日本のように立ち食い席がないタイプのカフェやBARがあって、自分の入ったのは前者。面倒なことに自分の入った前者のタイプは椅子に座って食べると、立ち食いで食べるケーキやカップチーノの何故か2倍から3倍の金が取られてしまう。

安く食べたかったから、立ち食いで食べると伝えたかったが、イマイチそういうイタリア語が伝えられず、ケーキをテイクアウトにした。

近くの公園で食べようと思い、ベンチに座って食べてたらスーツを着た人達に絡まれた。話を聞いてたら、2人の若者がきて自分を挟むようにベンチに座りだした。「なんでこの人達は空いてるベンチが他にもあるのにわざわざ俺の座ってるベンチにしかも挟むように座るんだろう?」ちょっと不安になってきた。逃げられない・・・。

つーかこの人達はどんな関係?話を聞いてたら、このスーツを着た人達は宗教の勧誘に来たようで、両隣の若者はこの人達と関係ないみたい。

スーツの人達はしつこかったから、自分は仏教徒だと言って追っ払って、若者と話をした。たいした話もしないで若者は去っていった。結局何しに彼らは来たんだろう?

日が暮れそうになる頃、海へ行き浜辺を歩いた。気持ちが良かったので、裸足になって海を闊歩。結構冷たい。

そして無償に叫びたくなって、イタリアの海に向かって思いっきり吼えた!「完全燃焼!」

いい言葉だ。

そして、晩御飯はどうしようかなと考えていたら、財布が無くなっていることに気付いた。あれ?どこへ行ったんだ?財布は完全燃焼してしまったか?

ここまで来た道を戻り探しに行ったが、見つからない。きっと、公園で囲まれたときだろう、財布はスられてしまったに違いない。財布には約100とキャッシュカードが入っていた。

盗難届けを出しに警察署へ。手続きに時間はかかるが、書式は日本語でも良かったので簡単に済ませることができた。

盗難証明書をもらってホテルへ帰った。キャッシュカードを止めるため、実家に電話して止めてもらうようお願いした。これからどうしよう・・・

P.Sキャッシュには3万ぐらい入ってたが帰国後確認したら盗まれることなく、また、クレジット会社からの請求もなかった。

3月19日 晴れ

早めにチェックアウト、昨日の事があったから旅をすこし早めに終わらせることにした。あんな目に遭ってしまったから帰りたくなった。航空会社に電話して、日にちを早めるように予約変更しようとしたら、英語で何を言ってるかわからないし、言いたいこともうまく伝えられなかったから、空港に来て下さいと言われた。

仕方ない空港へ行くか。Pescaraの駅へ。

切符の買い方はすでにバーリで知り合った「ケンさん」から教えられている。彼に出会えて本当に良かった。

手続きが簡単な自動切符券売機で購入。もちろん一番安い各駅停車で。ケンさんから薦められた。Tivoliには行きたかったからローマまででなく、100キロだけ輪行。大きな峠を省く

朝ご飯はまだだったから、駅のBARでパニーニを食べる。旨かった。

汽車を待ってる間おじいさんと話してた。とにかく面白い人で楽しい時間を過ごせた。それから切符の刻印を済ませた。イタリアでは切符を買っても、刻印がされてなかったら罰金を取られるらしい。

汽車が来たので自転車を乗せた。

海外では普通に完成車のままで自転車を乗せる車両がある。ニュージーランドでは原則としてはペダルをはずし、チェーンに新聞紙などで包まなければいけないらしいが実際にはみんな面倒だからやっていない人がほとんどみたい。イタリアではそんな面倒なことしなくても普通に乗せれた。でも自転車を乗せる場合は別に料金がしっかり取られる。まぁ、高くはないけどね。

PescaraからAvezzanoまでの輪行。かなり高い山。あまりの美しい山に魅了された。

汽車の旅もいいかもなぁ。Avezzano到着。

早速買出しを済ませ、ホテルの中にあるレストランへ入った。旨い!会計を済ませようとしたら、レジで打った値段がメニューに書かれた値段と比べて明らかに安い。どうやら、会計のおばさんがこっそりやすくしてくれたみたい。イカしてるぜ、おばさん!へへ!

そして山越え。一つ山を越えたあたりに町に出て、その近辺に泊ることにした。

320日 曇り 時々 晴れ

Tivoriまですぐ近く。しかも下り道だったのでけっこう早くに着いた。明日は日曜なので、やはり大量に買い出し。飯食ったら世界遺産にもなってるハドリアヌス帝の別荘へ行った。

金はなくとも観光はしたい。6.50払って中へ。別荘というから大きな屋敷を想像したのだがこれがなかなか広い宮殿がいくつもあり、もう朽ち果てていたが、彫刻もいくつか見ることができた。大体一時間くらい回り、とても綺麗な所で素晴らしかった。Fantastico

観光した後は、近くのゴミ捨て場の近くで泊まることにした。犬のフンがいっぱいあり、結構ウコ臭い。

321日 曇り 時々 雨

今日ローマ入り!都会はあまり好きではない方だが、前にも見た風景があるとなんか落ち着く。ローマ市街地図は持っていたが、非常に見づらい。今自分がどこに立っているかわからなかったので、ローマの中央駅、テルミニ駅を拠点地として、そこから空港を目指すことにした。前みたいに高速に入ってしまわないよう、慎重に道選び。途中遺跡とかあった。イタリアどこにでも遺跡あるなぁ。

空港に到着。予約の変更のため、自分が利用してるマレーシア航空のオフィスへ。だが、行ってみたら、マレーシア航空のとこだけChiuzo(休み)の文字。・・・やっていない。他のオフィスはやってるのに。まぁ、また明日来ればいいか。

とりあえず、空港近辺の町に行ってみた。そこは港町で、なんか雰囲気がよろしい。ここで海を見たり、ボーっとしたりしてた。そのうち散策してたら、本日の寝床にいい場所発見。テントを建てる。なんとなく外食したくなって(いつもしてるが・・)、庶民的なレストランに入った。中にいるガキ供は少しムカツクが頼んだスパゲッティはまあまあいい感じだった。

その後は立ち食いピザ屋でピザを食べ、テントへ帰った。

322日 曇り 時々 雨

 もうイタリアに着て三週間かー。昨日できなかった予約変更を済ませに空港へ行った。

かなり簡単に済ませることができた。明日の飛行機に乗れるという。

 手続きが終わって帰るのは明日。んー、やることがないなぁ。暇だ。どうすっかな。昨日見た遺跡に行くか!

 スーパーで昼ご飯を買い、食べたらさあ出発!空港から約10キロ。遺跡Ostia anticaに行ったはいいが、休みだった・・・。

 またこれからすることに困って、ローマに行こうかなと思ったが、普通に遠いし面倒だったから止めといた。来た道を戻る。

また散策したりとのんびりしながら時間を潰し、昨日泊まった場所にテントを張り、また昨日行ったレストランへ行く。

どうやら、ここの客は親戚や友達が常連さんらしい。ムカツクガキ供は喧嘩して泣き出した模様。店の女主人と客の男が何やら険悪なムード。よく見てたら恋人同士のもつれのようだ。イタリア人の人間観察も面白い。食べ終わり、テントへ帰って行った。

次の日は帰国。

最初は慣れない事が多すぎて、戸惑うことも多く。イタリア人とはあまり馴染めなかったし、嫌な目にも遭ったが日本のとは全く違った文化に触れること、そして、とてもきれいな景色を満喫することができて良かった。楽しむことはできたと思う。また行きたいな。

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