文連ラン 一日目


 この日、俺の体調は良くはなかった。前からこじらせている風邪が、治っていなかったからだ。ひどくならないように、パブロンS錠を3錠、口に放り込んだ。サークル会館に行くと、既にみんなが集まっていた。この時、まだ旅の出来るチャリを持っていなかったので、充さんのスペシャを借りることになった。みんなは既に自分のチャリを持っていたので少し羨ましかった。
 今回、俺は3kgの炭を持つことになった。荷物を積み終わり出発した。風邪もひどくなる事もなく、天気も晴れていたので順調に進み、定山渓のセイコーマートのまで無事に着いた。そして今回の旅で、一番きつかった中山峠の上り口にたどり着いた。峠をチャリで登るのは初めてだったので、わくわくしていた。だが、いざ登ってみるとやはりきつかった。ペダルが重かった。なぜか知らないけど、3kgの炭が、やけに重く感じた。しばらく登り、水源の森と書いてある岩のところで休憩した。そこには、山水が湧き出ていたが、飲めないと書いてあったので、飲むのをあきらめ景色を見ていた。木の柵の向こうには緑が広がっていた。疲れが少し癒された気がした。ある程度休憩したので、ここを離れた。再び登り始めたが、30秒で疲れが戻ってきた。しばらく登っていると建物が見えてきた。望羊中山に着いた。ここでアイスと清涼飲料水を買った。休憩が終わり、出発した。ここからは下りが待っていた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、ゆるいのぼり道へと進んでいった。しばらく走り、3時16分に留寿都村、3時33分にルスツリゾート通過、そして4時24分に洞爺村に入った。買いだし班だった俺たちは、洞爺町のスーパーで夕飯と朝飯を購入し、仲洞爺キャンプ場を目指した。洞爺湖はとても広くて、キャンプ場までの道のりが長く感じた。そしてついに仲洞爺キャンプ場に着いた。風呂に入り、夕飯の準備に取り掛かった。今回の夕飯は、焼肉だった。苦労して運んだ炭もここで使い果たし、荷物が一気に軽くなった。こうして一日目が終わり、床についた。ところが、夜中はバイクの音が気になって、しばらく眠れなかった。



         二日目

 道の駅「フォーレスト大滝」では、キノコ汁が絶品だった!!それ以上に印象的だったのは、小澤と中山が昼食にバナナをほうばっていたことだ。とりあえず何事もなく支笏湖到着、予定時間よりかなり早く着いてしまった僕らはのんびりしていた・・・ただ一人サトケンは支笏湖の水と戯れていた。
 夜になりちょうど酒を飲んでいる最中に雨が降ってきて、一時スノーピークへ非難したのだが、10人という人数でやはりテントの中は息苦しかった。
 さぁ〜寝ようとなった時に銀マットが2枚雨の中に置きっぱなし!?ということが判明、すでにイワケンと中山は使っており僕と嶋田は銀マットなしで寝ることになってしまった。寒くて寝れない横目で嶋田は寝袋を枕代わりに使い短パンでぐっすり寝ていた。              


               三日目


 この日の支笏湖の朝は寒かった。雨が降っていたからだ。朝食は、鳥飯だった気がする。朝食を食べ、キャリアに荷物を装備して支笏湖のキャンプ場を離れた。しばらく走り、千歳駅に着いた。ここで昼食をとることになった。昼食が終わり、札幌大学に向けてラストスパートをかけた。3日間という長い旅が終わった。サークル会館に到着し、今回のランについての反省会をした。1年だけでここまでやってこられたのは、協調性というか絆が、いつの間にか生まれたからだと思う。反省すべき点は他にもあると思うけど、このような意見が多数を占めていた。そのあと荷物を整理し、俺は寮へと帰った。

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