合宿=鶴居から手子屈まで 五日目



 蝦とうろろにみなやられながら朝を起き、部長とサトケンがまだ寝ている状態、エスパースのペグが二三本抜けている状態。みなが不思議に思ってペグを回収。今日の夜中から雨が降って釣りにいけなくて少しテンションが下がりつつ、あさめしをほうばる。今日はおれの好きな弟子屈だ。なぜなら、中日に釣りができるし、屈斜路湖の景色も抜群にきれいだからだ。今日のおれのグループはサトケンに木戸、三上だ。誰が先頭か忘れたけど、やけにペースが速い。その時、サトケンがアタック、みんながアタックのかけあい。なにするんだ若造、おれはそんなふうに育てた覚えは無い。前には先頭集団が見え始めた。あっさりと先頭集団をぬかし、次なる集団が見え始めた。その集団は半分が女の子、実に興味深い集団だ。しかし、われわれ男組みは修行の身分である。その集団に交わることは、タブーに等しい。あの女の子たちに唯一アプローチできるものは何か、それはスピードの違いを見せ付けるということであった。われわれは更にスピードを増した。そして、その集団をぬきさろうとしたその時、修行の身分である私のこころに、ついに魔がさした。声をかけてしまったのである。「どっからこられたのですか?」と聞くと「岡山からです」と明解な返事、「そちらは」ときかれ、私はこたえた「札幌でやんす」と。それで会話は終わり。そのあと、だれかが私に、「おちさん、札幌でやんすっていいませんでした?」と突っ込まれた。しかし、あの時やんすというどっかの方言を使ったことは、未だに自分でも謎である。その後はうしろの集団に追いつかれまいと、プライドの許す限りスピードを落とされることは無かった。三上脱落。そのあと、集団はまとまりを取り戻し、昼前に弟子屈のセコマーにつき、みな疲れを癒した。その後、昼食の場所をさがし続けた。あるカフェのまえを通りかかった時、卓球台がみえた。店の人に、そこでご飯をいただきますよという感じをかもしだしつつ、卓球台を貸してもらうことに成功。だが、そこで飯は食わず、そのまま外にスルー。更にその後、カツカレーの看板発見!われわれはそこを昼食の場所に決め、店に入る。しかし、そこはなんとスナックの使いまわしレストランだった。奥からママ、いや、ばーちゃんらしき人が登場!疑いを覚えつつも、カツカレーをほうばる。ばーちゃんにばかされた、めちゃくちゃうめー。その後、ばーちゃんの娘登場!また、娘の娘が登場!そのスナックを支える女性陣がいっきに登場した。ついにわれわれは和琴キャンプ場にむかった。その後、そのキャンプ場で去年Doさんが蜂に刺されたゴミ箱地点を通り、到着。飯を作り、ほうばる。酒はほどほどにし、明日のDoさんとの釣りに備えた。明日はついに中日だ、明日は五時起きだ。

                       
             記録者: 越智 正文 

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