合宿 9日目

 いよいよ長かった合宿も佳境に入り、斑単位でのランも今日で最後となった。この日のメンバーはみほみほさん、サトケン、三上、嶋田に自分を含めた5人だ。先頭を勤めるは自分である。しかし、ペースを考えて走るのがあまり得意な方ではないので、頻繁に後ろを確認し、早すぎたり遅すぎたりしてないだろうかと、かなり神経を使った。
 道中、マップルでは峠があるとなっていて、多少身構えていたのだが、実際走ってみると「あれって峠だったの?」と思ってしまう程にたいしたことがなかった。また、最後尾を走っていたはずの嶋田が、何故かいつの間にか自分の横についており、そしてすぐに追い抜いて行ってしまった。そしてそれ以降、成り行きで嶋田が先頭を走る状態が続くことになる。
 その後はセイコーマートで昼食をとり、道の駅で休憩となった。自分や三上は深層水ソフトクリームなるものを購入する一方、サトケンは昆布ソフトなるものを買っていた。それは見るからに「ないな」と思わせるもので、買ったサトケン自身も「マズイ」を連呼していた。試しに味見させてもらうと、本当にまずかった。
 温泉に入った後、店で食材を買ってキャンプ場に向かった。しかし、キャプ場に行くまでが大変だった。かなりの急な坂で、おまけにスーパーの袋が破れだし、しぶしぶ自転車を押していく派目になった。また、途中道が二手に分かれており、どっちにいけばいいのか悩んでいると、ガサガサと音がして、音がする方に行ってみると、鹿が2・3匹いてビックリした。
 そして夕飯のキムチ鍋の支度をしていると、直毅さんや充さん、そして滝谷さんが駆けつけてきてくれた。また、ここにきて肉を買い忘れていたことが発覚。木戸と越智さんが買いに行ってくれたが、その途中、木戸が負傷するといったことが起きた。こうした犠牲の末に出来たキムチ鍋はとても辛く、辛いものが割りと好きな自分でも、口の周りがひりひりしてあまり食が進まなかった。実はこの時、『キムチ鍋の素』ではなく『キムチの素』を使っていたらしい。
 その後、夕飯の片づけをして、いよいよ飲みとなった。場所は駐車場で、みな一人一人合宿の感想を言い合ったりしていると、すぐ横の車のドアが突然開いて、「うるさい」といった注意を受けた。さすがに誰もいないだろうと思っていたので、これには心底驚いた。
 そうこうして飲んでいるうちに、突如急激な睡魔に襲われた自分は、一足先にテントに直行することとなり、合宿最後の夜は静かに幕を閉じた。


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